法人として、預金口座を持ちたいとき。
店頭で、簡単には法人口座をつくってくれません。個人口座のようにはいきません。
特に、社歴が長い会社だと身構えられます。
「え?ずいぶん長く営業されているのに、飛び込みで銀行口座を作りたいんですか?いまの取引銀行となにかあったんですか?
(ひょっとして、なにか問題のある企業なんですか?)」
だから担当者が来て、法人の実態をみて審査をします。よってすぐには口座をつくれません。
パンフレットや商品の説明、工場見学をしてもらいます。
それらが稟議書に書かれるので、しっかりとアピールしましょう。
しっかりとした経営ができていることを分かってもらってください。
その逆に、新顔の銀行が融資を持ちかけてきたら?
保証協会つき融資、とくに100%保証のものならどこの銀行でも欲しいに決まっています。
すでに取引をしている銀行から借りても、条件は同じですし、保証協会の審査に通る金額はだいたい決まっています。
なのに新顔の銀行が割り込んでくると、取引銀行は面白くないでしょうね。
新顔の銀行が頑張ってくれて保証協会に通る金額が多かったから、その多くなった分だけを契約する。
それならいいでしょう。
でなければ、プロパー融資に定期預金や積立預金をセットしてあげるのが、よくあるパターンです。
新規のプロパーなら、返済期間は2~3年ですが、
一流企業との安定した取引がある。
地元の有力企業とつき合いがある。
などをアピールできれば、5年ほどの契約もできます。
売上金の回収や支払いの一部を新口座にまわせば、取引の実態がわかって、イメージもよくなります。
そんなに遠慮しなくてもいいんですよ。
いくらお金を借りる側だからといっても、あまり遠慮する必要はありません。
よい条件を引き出すために、しっかり堂々と交渉しましょう。