運が悪かった。
たしかに「どんな問題がでても、ぜったいに合格できる人」なんて滅多にいません。
税理士試験なら、ストレート合格でも3000時間以上かかります。受験勉強をひととおり終えるだけでも大変です。
だから試験には運・不運があると思います。
それでも落ちたときに「運が悪かった」と言う人は、きっと次も落ちます。
そして次もまた「いやあ、こんな問題が出るとは。運が悪かったな~。」と言います。なぜか、うすら笑いをしながら。
2回落ちて、そのたびに「運が悪かった」と言う人で、そのあと合格した人。
……個人的には知りません。
つみ重ねが足りなかっただけ。
落ちたときに「つみ重ねが足りなかった」と思える人は、謙虚に反省します。気持ちを新たにして、基礎からしっかり勉強しなおします。
だからこそ、次の試験で合格をねらえます。
合格したときは「運がよかった」。
わたしが税理士試験に合格したときは、どの科目も、すごくいい感じにハマりました。
得意な理論が出ました。
ペンが走りました。
時間配分もねらっていたとおり。
痛恨の凡ミスもなかったです。
そんな、運のいい試験問題に出会うためには……、謙虚に反省して、基礎を反復しつづけることに尽きると思います。
それがなによりも、質=実力を高めます。
落ちたときは「実力が足りなかった」。
合格したときは「運が良かった」。
運(うん)は、だれにでも運(はこ)ばれてきます。
「運のいい問題」が運ばれてきたとき、それをシッカリつかめるかどうか。そして実力が上がれば、「運のいい問題」を増やすこともできます。
ほかの何のせいでもなく、すべてじぶん次第です。