昨春まではコロナ給付金が大盤振る舞いされましたが、本来、補助金とはハードルが高いものです。
原作者は誰ですか?
補助金コンサルタントと契約するのは構いませんが、ここで大事なことがあります。
原作者は、あなた自身でなければいけません。
どんな商品を開発するために、どんな投資をするか、どんな販路を開拓していくか。それによって、どう売上アップを見込むか。
……その原案をだれが考えましたか?
あなた、のはずですよね?
なのに、コンサルタントに「××〇〇なことをやってください。」と言われたから、やる予定のなかった事業を計画に入れた。
コンサルタントの言うとおりに売上の計画をつくった。
などとおっしゃる方がけっこう多い……。
それでは、その計画の原作者はあなたではなく、コンサルタントです。
そんな計画は15分で落とされます。
そんな計画書ではオリジナリティに欠けるし、売上の計画もあまいので、審査員には通じません。
なんだか似たような形の計画書がたくさん来るそうですよ。その手のものはすぐ見抜けるそうです。
本気で打って出るために、必死に考えた計画なのか。
お金をタダもらいしたくて作った、形だけの計画なのか。
あなたの計画はどっちですか?
補助金コンサルタントは、磨いて整える「編曲」家。
「楽曲」にたとえます。
補助金を申請するために出す事業計画書は、あなたの作詞作曲です。
コンサルタントは編曲をする人です。原作の内容を磨いて整えるのが仕事です。
つまり、原作にオリジナリティがあってこそです。
タダもらいのお金ほしさで、コンサルタントに言われるままに計画をつくったら、まるでコンサルタントが原作者ですよね。
もらえるお金だからこそ、それなりの道のりです。
たとえ補助金がなくても、実行したいと思っている計画ですか?
「先立つものさえあれば、すでに実行している。」
「補助金が出なければ、縮小してでも実行する。」
このような熱意に裏付けられた計画を磨いて整えてこそ、審査員の心に響きますよ。