まずは数字。まずは給料。
いくらもっともらしい方針をとなえても、社員が思いどおりに聞いてくれるわけではありません。
社長や同族さんたちは、いい給料でぬくぬくしていて、あかの他人の社員には、山ほど残業させておいて、家族4人で生活するのにギリギリの安月給。
そんな待遇で、
「こういう方針でいくから、ああしろ、こうしろ。」といっても
心が離れていくばかりです。
そして、給料以上の仕事をしている優秀な人や
まじめにおとなしく働いていたはずの若手が、
いきなり辞表を出してきて、ビックリさせられます。
これは100%社長の責任です。
(社内で起きるすべてのことは、社長の責任ですが。)
☆社長だけではなく、社員をみる。
世のコンサルタントが経営計画の方針にかかわるとき、
ほとんどが社長にうける流れで進めます。
極論すれば、社長だけを見ています。
社長の給料を高くする理屈をつくってあげる一方で、
社員の給料は安くおさえる理屈をつくります。
しかし、会社とは社員たちの共同体です。
社員とその家族を守る存在でなければなりません。
まずは、社員たちがやる気になってくれるだけの給料を
用意してください。
それでこそ、
「これこれこういう点を考えていけば、ここを改善できれば、
あなたたちの給料もさらに良くできる。
だからこの方針でやっていく。これはわたしの決定です。」
という言葉も聞いてもらえます。
経営計画書の数字と方針は、全社員で共有してこそ、
価値があります。
社長だけではなく、社員のことを考えながら作る経営計画書こそが、
会社にとって正しい経営計画になります。