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税理士コラム

月次決算が1番。年次決算は2番。

「決算」とはなんだと思われますか?

このようにお聞きしたら、ほとんどの経営者が「年一回やること」「税金を計算すること」と答えられます。
……とても残念なお答えです。

決算とは、その期間の成績表です。
経営者が決定した方針にそって、会社一丸となって取り組んだ結果はどうだったか。
狙いどおりだったのか、ズレたのか。
ズレたのなら社内体制に問題があったのか。
社会状況がどう変化して、どう結果に影響したのか。
その対策をどう打つべきか。
などなど。

それを知るのが決算の数字です。だから年一回の決算申告(年次決算)だけでは足りないのです。
月次決算こそが大事です。

 

月次を積み重ねてこその年次

わたしの知る限りにおいて、月次決算が弱い会社は、年次決算の精度も低いです。
月次の積み重ねが年次だからです。
月次が弱い会社は結局、どんぶり経営です。

家族だけの個人商店なら、現金の出入りをざっくり掴むだけでも営業していけるでしょう。(その良し悪しは置いといて)
しかし法人で、赤の他人を雇っているのなら、どんぶり経営ではいけません。

 


経営者なら、答え合わせをしてほしい。

数字ができるのを待っているだけなら、ただの株主です。中小同族企業の経営者はただの株主ではなく、経営責任を背負うオーナー株主です。
おおまかな数字を掴んでおいて、月次決算書に違和感があれば、踏み込んで考え直してください。
月次決算会は、肌感覚との答え合わせをする場でもあります。答え合わせが年一回では足りませんよね?

月次決算は早さが大事。

年次決算は締め日から2か月以内ですが、月次決算が2~3か月前の数字ではいけません。
前月しめの数字を見てこそ、価値があります。
数字が粗雑ではいけませんが、広めのストライクゾーンに入っていればいいです。
※「粗雑」と「広めのストライクゾーン」は意味が違いますよ。

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