1年で経費に落としてはいけないもの。
消耗品を買って、支払った金額をそのまま経費にできるのは、
単価10万円未満のものです。
ボールペンやデスクまわりの備品など、ザ・事務用品はもちろん、
ノートパソコン・スマートフォン・iPadなども、単価10万円未満なら支払った金額をそのまま経費に落とせます。
その一方で単価10万円以上のものは、そのまま経費に落としてはいけません。
大きい消耗品。
この10万円以上のものを「設備」や「資産」と称します。
いわば大きい消耗品です。
それだけに使用できる年数も長いだろうから、その年数に分けて経費にしてください、というのが減価償却ルールです。
年数の決めかた
年数は、その資産の特徴・材料などで決められます。
パソコン:4年。
乗用車:5~6年。
工場ライン設備:10年前後。
建物:30~50年。
など。
この年数にわたって、買い値を分割して経費にしていきます。
消耗品なのか?
設備・資産なのか?
実務においては「10万円」という形式的な線引きがされています。
中古は年数が短い。
上述の年数は新品のときです。
中古なら使用できる期間も短いと想定されますので、上記の年数は短くなります。
(年数計算ルールはややこしいので割愛しますね)
年数が短ければ、1年ごとの経費に落とせる金額も多くなりますね。
どうせ買ったのですから、経費になるのは早い方がいいに決まっています。
車で中古ビジネスが盛んな一因。
初回車検落ちの車を、2~3年で減価償却できます。
実感よりも早いペースで経費に落とせますよね。ビジネス取引でも人気が高い一因です。