「土地」は消耗品ではない。
設備・資産は「大きい消耗品」です。使っていくうちに少しずつ消耗されていくので、減価償却費として経費にできます。
しかし、土地は消耗されません。ガタがきません。だから減価償却されません。
買い値がいっさい経費になりません。ただただお金を拘束されているだけです。
日ごろのメンテナンス代は経費になります。
がけ崩れや地割れなどで物理的に欠損したら、その分も経費になります。(嬉しくないけど)
しかし減価償却費は永遠にゼロ円です。
不動産を持つとしんどくなる訳
銀行から借金して土地を買った地主さんは、経費が少ないので法人税がかかります。
返済するための資金力が乏しいので、返済ペースが遅くなります。
建物は減価償却できるとはいえ、30年以上の超長期スパンです。
それだけ経費になるのが遅いので、法人税の負担感があります。
古今東西、不動産王には借金王が多いわけです。
それでも不動産を買うなら、長期借入+借り換え。
経営判断として、不動産を買うことは有り得ます。
そのときは手持ち預金があろうとも、かならず銀行から長期借入金を取りましょう。
さらに借り換えたり、ほかにも低金利融資を取って資金繰りをならしましょう。
会社は赤字でも倒産しませんが、資金ショートしたら黒字でも倒産しますからね。